振袖は成人式や結婚式、卒業式など特別な日に着る機会が多いため、お気に入りの一枚を見つけたいと思う人は多いでしょう。色や体型に一番合う一枚の見つけ方を今回はそれぞれ紹介していきます。

振袖選びのポイント

振袖専門店に置かれている振袖の種類は実に豊富で、シンプルな柄から最新のトレンドを取り入れた柄までさまざまです。つい、自分の好きな色や柄だけで振袖を選んでしまいがちですが、実は1人1人似合う振袖は違います。

好みだけで振袖を選んでしまった結果、着太りしてしまったり、顔色がよく見えなかったりする可能性もあります。振袖は、自分の肌の色や体型などを意識しながら選ぶことで、最高の一枚に出会えるのです。体型に合った選び方同じ振袖でも身長や体型によって見た目は大きく変わります。自分の体型に一番合う振袖の選び方を解説します。

小柄な人

小柄な人は淡い色や、特に、ピンク系などキュートな色合いが似合いやすくオススメ。柔らかい色合いが可愛らしい雰囲気を演出してくれるでしょう。また、柄は小さく細かめの、主張しすぎないデザインにすることで、スッキリとした着姿を演出してくれます。

背の高い人

背の高い人は淡い色を選んでしまうと、ぼやけたり膨張して見えたりするため、濃いめの色を取り入れて全体的に引き締しめて見せるのが良いでしょう。小さく細かなデザインは地味で淋しげな雰囲気になるため、大きめで全体的に模様が入っているデザインにすると、メリハリがつき、スラリとした身長を生かしてくれます。

痩せ型の人

痩せ型の人は温かみのある淡いパステル調の色味の振袖がよく似合います。シャープな印象からふっくらとしたやわらかい印象に見せてくれるでしょう。また、ボリュームがあり華やかな柄を選ぶと、明るい印象に見せてくれます。

ぽっちゃり体型の人

ぽっちゃり体型の人は黒や紺など、濃いめの色を選ぶことで、スッキリとした着痩せ効果が期待できます。ピンクや赤などの着物を選ぶ場合も、一部に黒が入っていると引き締まった印象になりオススメです。上半身に柄が少なく、シンプルなデザインや、縦や斜め、ストライプ柄などもよりスッキリと見せてくれます。

肌タイプ別の選び方

肌の色タイプによって、選ぶ振袖も変わってきます。タイプ別に選ぶときのポイントを確認しましょう。

イエローベースの振袖選び

日本人は黄身がかったイエローベースの肌の人がほとんどです。黄味が強いため、ブラウンやベージュ、オレンジなどの暖色系の色がよく似合います。イエローベースはさらに2つのタイプに分類されるため、それぞれ選ぶときのポイントを紹介します。

スプリングタイプスプリング

くすみが少なく、ツヤのある肌の人が当てはまります。華やかさを感じる春らしい雰囲気の色がよく似合うでしょう。色選びのポイントはイエローならイエローグリーン、ピンクならコーラルピンク、ブラウンなら黄味がかった明るめのブラウンなど、より春らしいポップな色がオススメ。

オータムタイプ

オータムタイプの人は、スプリングタイプの人よりマット感があり、肌の色がワントーン暗い人が当てはまります。茶系やゴールド、オレンジなど、秋を連想させるような色合いの振袖を選ぶと良いでしょう。

ブルーベースの振袖選び

涼しげな青みの強い肌を持つブルーベースの人に合う色はグレー、青系などの寒色系です。ブルーベースも２つのタイプに分類されるため、それぞれ特徴を紹介します。

サマータイプ

肌が青白く、クマが目の下にできやすいと感じる人はサマータイプに分類されます。オレンジや原色の振袖は肌がくすんでしまうため、注意が必要です。ソフトで柔らかな色合いが似合うため、より肌を綺麗に見せてくれるピンク系統を選ぶと良いでしょう。

ウィンタータイプ

黒髪がよく似合い、黒目と白目のコントラストがはっきりとした人に分類されます。似合う色は、はっきりとした原色系や、透明感を演出してくれるブルー系などがオススメです。

良い振袖の見分け方

振袖は人生の中でも特別な瞬間に着ることが多いため、値段ももちろん大切ですが、できれば質の良い振袖を選びたいですよね。良い振袖を見分けるポイントを紹介します。

生地の素材で見分ける

振袖の素材は高い純度を持つ絹（シルク）100%の正絹（しょうけん）と、ポリエステルがあります。シルク100%は高級な素材ですが、ポリエステルでは安価なものが多いです。大体は手触りで違いを確認できますが、もし気になる場合は、素材を聞いてみると良いでしょう。

染め方で見分ける

振袖の染め方は職人の手わざで染める型染、手描染や、インクジェットで染めたものなど種類はさまざまです。インクジェットは一度に多く生産ができるため、安価なものが多く、職人の手技で染められた振袖は高価なものが多いです。

振袖専門店にはたくさんの素敵な振袖が並んでいるため、悩んでなかなか決められないかもしれません。ぜひ、今回の選び方のポイントを参考にしていただき、自分だけのお気に入りの一枚を見つけてみてはいかがでしょうか